早春物语

『早春物語〜私、大人になります〜』（そうしゅんものがたり わたし、おとなになります）という題名で、TBS系列が1986年5月23日から7月18日まで放送されたドラマです。

17歳の高校生、沖野瞳は、部活動を終えて家に帰ると、ある男性からかかってきた電話に応答することで物語が開幕します。その男性は梶川真二で、実は瞳の姉、光子と交際しているという驚きの事実を持っていました。しかし、梶川が光子にかけた電話を母、栄枝へのものと誤解したため、沖野家の平和を守るため、梶川と光子のデートの待ち合わせ場所へと向かうことになります。そこで瞳は梶川と出会い、光子の妹であることを隠してしまいます。

梶川は大手建設会社のエリートサラリーマンであり、専務としての才能と手腕を常に発揮していました。多忙な日々の中で瞳との出会いは、彼にとって新鮮なものとなりました。瞳に次第に惹かれるようになった梶川は、東京近郊でのドライブや、沖縄や札幌への仕事の合間に瞳を誘い、瞳もまた梶川の成熟した魅力に少しずつ憧れや恋心を抱くようになります。

しかし、梶川が瞳に惹かれることを知った梶川の前妻、美沙子が瞳に現れ、彼女の恋路を妨げる試練が始まります。その一方で、瞳は同級生の真知子が、駅伝部の顧問である横谷と不倫関係にあることを知ることになります。また、梶川も恋人である瞳の姉、光子との関係を解消しようとしていました。瞳は自分の恋心を確かめるために、梶川の心に向けられているのは純粋な愛なのかどうかを探るために、梶川のマンションへと向かいます……。