简介：みどころ時代劇スペシャル「田村正和・刀化妆」は、そのタイトル通り、原作者の小池一夫が田村正和のイメージを基に新たに執筆した、脚本家と演出家が田村の姿を全面的に反映しつつ、時代劇ならではの映像美を存分に追求した傑作です。田村正和が演じる、後に小野派一刀流の開祖となる小野忠常の若き頃を、魂を込めた演技で魅了するシーンが印象的です。男と女が率直に「好きだ」と言葉を交わすことのできない時代、自分の心を秘めて、厳格な自己制約を強いられる時代の男女が結ばれず、胸の内を打ち明ける機会もない親友同士の、美しくも辛い物語が展開されます。

あらすじは以下の通りです。慶安４年、徳川政権が不安定で世情が混乱する中、柳生家の一流使い手である小野忠常（田村正和）は、7年前、柳生家の後継者地位と柳生の一人娘鞘香（多岐川裕美）の婿の座を賭けて、丸橋忠弥（名高达郎）と飛騨守の前に剣を交わしました。ある事情が原因で勝敗を丸橋に譲った忠常は、それ以来、諸国を放浪し、現在は浅草の丹前風呂に身を寄せています。ある夜、忠常は浪人狩りに巻き込まれます。その指揮を執っていたのは、かつて柳生の同門の木村助九郎（平泉成）であり、鞘香は忠常が江戸にいることを知り、彼の居場所を探し当てました。鞘香が現れることに驚いた忠常は、今や忠弥と幸せに暮らしていると思っていた鞘香の姿に愕然としました。その他のデータについては以下の通りです。