飞女刑事

漫画连载画上句点を迎えた1985年、斉藤由貴を主演に据えたテレビドラマが東映の制作により登場しました。当初は麻宮サキ役として宇沙美ゆかりが内定していたものの、他の映画の撮影スケジュールとの衝突により宇沙美が降板。この結果、斉藤由貴が起用されたのです。

その後、南野陽子や浅香唯が主演を務める二部作の続編が製作され、映画化も行われ、大いに人気を博しました。ナレーションは最初の10話は川島千代子が務め、その後の11話以降は山口奈々が担当しました。

本作は原作の第1部を基盤に制作されていますが、サキの父・俊也の殺害により服役中の母・ナツがサキに冷たい態度を取る理由や、原作に登場する妹・美幸の存在が削除されたため、近親相殺ではなく、海槌一族による冤罪であることが明らかになります。さらに、神や沼、三平、暗闇指令などのサブキャラクターの設定変更、海槌三姉妹の設定や、原作では二人の妹が麗巳により殺されるが、ドラマでは逮捕・連行される末路の変更など、細部においても著しい違いが見られます。

初回視聴率は17%で、当時の人気アイドルである斉藤由貴の起用や、ヨーヨーを武器に敵と戦う姿が話題を呼び、特に小中高生を中心に人気を獲得しました。また、原作の「暗闇警視」はドラマでは「暗闇指令」となっています（2006年版では警視）。

当初、本作品のパイロット版にあたる第一話は小西通雄が監督する予定であったことがインタビューで明らかにされていました。しかし、小西が「宇宙刑事シャイダー」の追加分エピソードを急遽撮影しなければならなくなり、パイロットの演出には当時「不思議コメディーシリーズ」のメイン監督であった坂本太郎が急遽登場することとなりました。

アクションシーンは大野剣友会が担当しています。