このこ誰の子?

あなたの息子は誰のものか？」
このテーマはただのショッキングさだけでなく、そのエキサイティングな展開に圧倒される。このような題材を持つドラマを「学園ドラマ」と称するのは果たして適切なのでしょうか。（番組宣伝資料より）

「神はこの世に生まれた全ての生命を慈愛に包み込み、その存在を祝福している……。この物語は、愛の神に心を預け、厳しい生きる試練を乗り越えようとする少女の愛のロマンスです。」（オープニングナレーションより）

幼い頃から一緒に育った杉浦葵と進藤宗次郎は、同じ高校に通う高校2年生です。彼らの両親も認める恋愛関係であり、純粋な友情に満ちた、幼いながらも親密な二人でした。しかし、この二人とは対照的に、葵たちと同じ年齢である宗次郎の継母・百合の年下の弟、朝比奈拓也は、母と共に釧路で隠れ里で静かに暮らしていました。拓也の母の死がきっかけで上京し、渋谷の宗次郎一家に身を寄せ、葵たちと同じ高校に通うことになった拓也は、初対面で葵に強い一目惚れをします。

しかし、拓也には生まれながらの秘密があり、戸籍上は百合の弟とされていましたが、実は百合が中学生の頃にレイプされ、その妊娠から産んだ子であるという事実があります。

転校して数日後、拓也は葵がマネージャーを務める柔道部に、葵の魅力に引き寄せられて入部します。ある日、同校の道場で他校との試合が行われており、柔道部の練習にほとんど顔を出さない拓也が除名される危機に瀕していたため、葵は拓也を探して道場の部室に赴きます。そこで、拓也が突如として葵を突き飛ばし、葵は意識を失ってしまいます。その後、葵は拓也の抑えきれない感情が爆発し、不幸にもレイプされ、さらに妊娠する結果になります。

葵は一度は中絶を決意しますが、最終的に一人で出産することを決意し、家出（清里→浜名湖→名古屋→京都→鎌倉）をします。宗次郎は葵と拓也の恋を壊した拓也を憎みながらも、葵を探し始めます。また、拓也も高校を自主退学し、葵を忘れようとボクシングに没頭しますが、葵を探す旅に出ます。

高校2年生がレイプによって不意の妊娠に直面し、ながらも強く生き続ける姿を通じて、少年少女の愛と性、そしてそれを超えた愛と信頼の美しさを描いた青春ドラマです。