特装机兵多尔巴克

1999年、母星を失ったイデリア人たちは、長い迷いの末にようやく生存に適した星、地球を発見しました。その直後、総帥ゼラーは地球への侵略を即座に命じました。対する地球連邦軍は、人間が着用するパワードアーマーを中心とする戦力が、イデリア人の戦闘用メカ「カングライド」に対抗できないことを知り、苦悩に苛まれていました。戦力が限られていたにもかかわらず、地球連邦軍を圧倒するイデリア軍は、モンブラン山麓に拠点を築き、本格的な地球侵攻を開始しました。

このような状況の下で、単なる救援部隊と思われていた特殊部隊「ドルバック」が登場しました。そのメンバーは、変形自在の兵器を駆使するバリアブルマシーンを操縦する無限真人を含む3名の戦士だけが、イデリアの特殊兵器に対抗する力を持ち合わせていました。

戦況が膠着状態に陥る中、ゼラーの元を離れた元イデリア軍総司令官アモフと連邦軍の調査により、イデリア人がもともと地球人と共通する祖先を持つ民族であることが判明しました。ゼラーの目的は、地球に眠るイデリア大陸に封印された「力」を手に入れることでした。同じ民族同士の争いを終わらせるためにイデリア軍基地に向かったアモフは戦死し、ドルバック隊のピエールも激しい戦闘の最中に命を落としました。そして、ゼラーが個人的な利益のために利用されていたことを知ったイデリア軍の新司令官イデルは、ゼラーを倒し、息を引き取りましたが、戦いはまだ終わっていませんでした。

邪悪な意識が集合したゼラーは、「力」を利用して復活を企んでいました。ドルバック隊の激しい戦闘により、イデリア大陸に進入した連邦軍は、無人機の抵抗に遭い、コマンドベースが大破しました。生き延びたアロマは一人でゼラーとの決戦に向かいました。邪悪な意志との不可解な戦いを辛くも勝ち、アロマは真っ白な鳥のような姿となり、どこかへと姿を消しました。